佐藤のレベルアップツアー2025(トヨタ産業技術記念館) | 株式会社ティー・オー・エム(TOM)
2025.10.20 レベルアップツアー

佐藤のレベルアップツアー2025(トヨタ産業技術記念館)

レベルアップツアーとは?
TOM独自の福利厚生。「イベント」「展覧会」「いけてるスポット」
また、自然に触れて普段と違う事を考えてみる等、自身のスキルアップや
心身の健康・リフレッシュに役立つモノやコトを体験したり見たりするツアーのこと。

久々のブログになります。佐藤です。
先日「トヨタ産業技術記念館」に行ってきました。

トヨタ自動車のお膝元の愛知県には、トヨタ関連の施設がたくさんあり、「トヨタ産業技術記念館」もその一つです。
トヨタグループ発祥の地で大正時代の工場を再利用した施設で、繊維機械と自動車技術展示や実演を体験できる博物館です。


-外観-
赤レンガづくりのレトロな工場。
特徴的なギザギザの屋根は高効率な照明器具時代の採光のための設計。
何となく窓は南向きと思っていましたが、実は北向きでした。
これは日中の光量が少なく、安定した光源が得られるからとのこと。(初めて知りました)

【まずは繊維機械館へ】

元々は1911年にトヨタグループ創始者・豊田佐吉が自動織機の研究開発のために創設した試験工場。
繊維産業の初期の道具から最新機械まで展示してあります。
小学生の時に習った「工場制手工業」「 工場制機械工業」から最新のコンピューター制御の紡績機まで見ることができます。

-ガラ坊機-

日本で発明された綿から糸を紡ぐ機械。
ワタを詰めた筒を回転させ上に向かってひきのばしながら糸を巻き取っていく仕組みで、一見単純そうだが糸の強度で自動で太さを均一にしているのがすごい。(実際に動いているところを見れます)

-木製の人力織機-

いわゆる鶴の恩返し的なやつ。

-機械遺産としても認定されているG型自動織機の第1号機-

よこ糸の自動交換機能やたて糸が切れたら即座に運転が停止される世界的に見ても画期的な発明品。
センサーもコンピューターもないのに自動停止機能はすごい。
現在も使われている機能とのこと。(100年前の1924年製)デザインも真っ黒の金属製の躯体と面糸の白の対比がカッコいい。


あと何気に驚いたのが創始者・豊田佐吉が江戸生まれだったこと。
1867年(慶応3年)生まれで、なんと大政奉還の年。


【続けて自動車館へ】

豊田佐吉の長男である喜一郎の自動車開発の歩みから、現代自動車生産まで展示されています。現在のトヨタ自動車は1933年に豊田自動織機製作所内に喜一郎が立ち上げた自動車部がスタートとなっています。

-自転車に取り付ける後付けのエンジン-

アメリカ製のを元に開発。見た目も機能もほぼそのまま。(電動アシスト自転車の元祖なのかな)

-トヨタ第1号乗用車・A1型試作乗用車-

流線型でめちゃくちゃカッコいい。

壁や扉に直接書かれてた文字がおしゃれ。

-知ってましたか?-

1936年に下記の理由により「トヨダ」の標記が全て「トヨタ」に変更されてます。
・濁点が無い方が音も見た目もスッキリする
・企業の公共性を考えると個人名から抜け出したものの方が良い
・「トヨタ」は画数が八画で、八は末広がりで縁起が良い
なので創業家の人をニュース等で「トヨタ アキオ会長」とか言っていたら、それは間違いです。

説明は漫画風の紹介が多く分かりやすく面白い。(どこかで見たことがある画風だな)

-プレス機や塗装まで最新の大型機械を展示-

創業時の人力の組立ラインから、自動化されたロボットアームによる組立ラインまで見所が盛りだくさん。
(このスペースだけでも、しっかり見ると1日では足りない展示内容)

以上、ほんの一部ですが「トヨタ産業技術記念館」他にも蒸気機関や子供向けのテクノランドなど、とにかく展示が多くて内容が濃い。
「繊維機械館」も「自動車館」もガイドツアーをやっているので、参加がおすすめ。

工場好きな人はぜひ。

-おまけ-

20年前に愛知万博で活躍したロボット達。(何となく寂しげ)
覚えばこの頃は日本もロボット開発は盛んだったな。アシモとかいたな。

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