名古屋のWEB制作・グラフィックデザイン ティー・オー・エム(TOM)


Spectrum Tokyo Design Fest 2022参加レポート

2023年02月17日 中木駿介

Spectrum Tokyo Design Fest 2022というデザインイベントに参加しました。
※レベルアップツアー(「普段の業務では体験できないことを見たり体験して自分自身をレベルアップしよう」という社費で参加OKな福利厚生)での記録です。

なぜ参加しようと思ったか
私は普段WEBディレクターとして、サイト制作のディレクションをしています。
WEB制作の情報収集として、普段は書籍やオンラインセミナーからインプットをしていますが、これまでオフラインでのデザインイベントというものに参加したことがありませんでした。

普段仕事をしていて、「他の制作会社がどのようにプロジェクトを進めているのか」、「どのような考えでデザインを作っているのか」、ということが気になっていたので、この機会に思い切って東京で開催されるSpectrum Tokyo Design Fest 2022に参加しました!

イベントの様子
イベントのスピーカーとして参加されているデザイン会社が、それぞれデジタルデザインにまつわるテーマを用意して、発表するという形でした。
テーマは幅広く、UX・UIデザイン、VRデザイン、デザインシステムからエモーショナルデザインとういうものまでありました。

スポンサー企業や参加者とお話できる交流スペースもあり、エンジニアやデザイナー、私と同じWEBディレクターの方などとお話させていただきました。

こちらはシンエンくんというイベントのキャラクター(キョロキョロしていてかわいい)。
ステッカーやトートバッグなどのノベルティをいただきました。

印象的だったセッション
2日間で16のセッションを聞いたのですが、その中でも特に印象に残り、実際の業務でも活かせそうだと思ったセッションを2つ紹介します。
【1つ目:noteが目指す「創作をつづける」ためのエモーショナルデザイン】
スピーカーは、note株式会社デザイナーの松下ゆきさん。
・80%のアプリは使われなくなる
・使えるではなく、「使い続けたい」が大切
・そのために、「エモーショナルデザイン」が必要
エモーショナルデザインとは、内省レベル(もたらされる感情・状態)を表す。たとえば「このサービスを使っている自分イケてる!」と感じること。
・「こんな内省はイヤだ」と「もたらしたい内省」の両者を想定して、「もたらしたい内省」を実現する
・そのために取り組まれていることで、アンチコメントを気軽に送りづらいように、noteのコメント機能は目立たないよう、記事の一番下に配置されているそう

セッションを受けて感じたこと。
エモーショナルデザインを考えることは、UI・UXが重視されている中、先見性のある
取り組みだと感じました。ユーザーの使いやすさだけでなく、「使い続けてもらう工夫」を考えることは、数多あるサービスの中で生き残り続けいく上でとても大切だなと思います。

【2つ目:外から見た日本 – 外国人が日本のユーザーに向けてデザインしてみた】
スピーカーは、楽天株式会社UI/UXデザイナーのAnastasia Wibowoさん
・日本のサイトは情報量や色数が多い、海外のサイトは情報量や色数は最小限。
・日本のサイトの場合、「赤色」は「正しい」を意味するが、海外の場合は「間違い、注意」を意味する。
・これからは日本の人口は減少していく。反対に海外のビジネスチャンスは増えていく。
・場合によっては日本のサイトに海外の訪問者がいることを考慮してデザインしなければ、ビジネスチャンスを逃してしまう。
・たとえば、外国人の名前が20文字ある場合、日本のサイトだと入力制限が出てしまい離脱してしまう。
・一気にデザインを変えるのは、ユーザーにとって負荷が高いので、少しずつ変えていく必要がある

セッションを受けて感じたこと。
日本で生活していると、海外の視点で見ることがないので、上記で触れた入力フォームのことはまさに今まで意識したことがありませんでした。今後は海外にビジネスチャンスがあるだけでなく、日本で多様性が必要となる社会において、狭い範囲での当たり前から視点を外に広げて考えていくことが大切だと感じました。

まとめ
初めて参加したオフラインのデザインイベントでしたが、他社のデザイン事例やデザインへの向き合い方を肌で感じられて、大変勉強になりました。
普段情報収集の範囲が限られていたので、このような現場の生の声が聞けるイベントに参加して、世界が広がったように感じました。
デザインの業界はトレンドの移り変わりが早いので、このような機会があれば今後も積極的に参加して、デザインの知識をアップデートできるように励んでいきたいと思います。

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