蛇の道は蛇
2023年07月10日 伊藤彰峰
春に会社の研修補助制度を利用して旅行に行きました。
その中で印象に残った場所・展示、もしくは感じたことをご紹介します。
今回初めて「Anime Japan」に行きました。
久しぶりに大きなイベントへ行ったので、大勢の参加者の熱量や各イベントブースの力の入れ方に圧倒されながら、のんびりと鑑賞してきました。
規模の大きなブースの内いくつか巨大なモニターを使ったものがあったのですが、みんな画面全体を見るためにモニターから距離をとるため、モニターと人の間に大きなスペースができているのが印象的でした。このスペースを有効活用できれば…と考えずにはいられませんでしたね。今でも何も思いつけていませんが。
久しぶりに「2121designsight」にも行きました。この時にやっていたのは「The Original」という企画展。
主にプロダクトの紹介なんですが、これが思いのほか、のめり込んで鑑賞することができ、自分がいつも関わっているジャンル以外のものを観る重要性を改めて感じました。
「国立新美術館」では予約したのにもかかわらず、平日の朝から200人以上の列に並んで「ルーヴル美術館展 愛を描く」を観ました。
元も子もない感想ですが、絵がとても上手かったです。写真やスキャンされたものを見ただけではわからない筆使いや色の変化など、今までに見てきた美術展の中でも最も実物を見ることができて良かったと思えた作品群でした。
最後は「クリエイションギャラリーG8」で観た「仲條正義名作展」です。
3つのそれほど大きくない部屋に今でも色褪せない先進性をもった作品が多数展示されており、観覧者もそれほど多くない時に観られたので、じっくりと楽しめました。1つ目の部屋の作品を観ている時にとなりの部屋からリズムを取りたくなるようなプリミティブな音楽が流れてきていて、音楽作品もあるんだ、とぼんやり思いながら次の部屋へ向かったものの、音楽の作品はなく、ただ会場のBGMとして流れている音楽でした。あまりにも気になったので、スタッフの方に流している音楽が何なのか伺ったところ、過去に行われた仲條正義さんの展示会(個展?)で、仲條正義さんが知り合いに頼んで作ってもらったプレイリストからの選曲とのこと。妙に作品と合っている気がしていたので、納得です。
今回行った場所で感じたのは「その場に立って初めてわかること」がたくさんあるということでした。現場に行く・実物を観るということの重要性を再認識しました。
世の中の技術というのは常に予想を上回るスピードで発展・進化していくものではありますが、少なくとも私がこの仕事を辞めるであろう時期までは、現場・実物をみることの重要性は失われることがないと考えているので、今後も方々へ足を運ぼうと思います。